新型コロナウイルス感染拡大の影響でリモートワークを導入する企業が増え、同時にオンライン会議を利用する企業も急増しました。オンライン会議では、ZoomなどのWeb会議システムを導入するのが一般的でした。
しかし現在では、オンライン会議の際にメタバースを活用する企業が増えています。メタバースの活用により、Web会議システムのデメリットを克服できるからです。
そこで今回は、メタバースとWeb会議システムの違いや、メタバース会議を行うメリット・デメリットを解説します。
メタバースとは、インターネット上に構築された仮想空間のことです。メタバース内では、自分の分身であるアバターを使用して活動します。空間内を移動したり、他のユーザーと会話してコミュニケーションをとったりと、現実世界のように行動ができます。
メタバースは主にゲーム分野で使用されてきましたが、リモートワークの普及とともに、ビジネス分野でも活用されるようになりました。今後もメタバース市場の拡大とともに、用途が広がっていくことが予想されています。
メタバースは自由に構築した仮想空間内で、世界中の人々と交流できます。メタバース内でイベントを開催したり、会議を行ったりと、さまざまな体験が可能です。物理的な制約がなくなるため、どこにいても参加できます。
また、メタバース内では自分の分身であるアバターを使用して行動するため、現実世界と同じような感覚で活動できます。そのため、現実に近い形でイベントなどを開催できます。
メタバースは、Web会議システムと比較して現実に近い形で他者とコミュニケーションをとれます。メタバースは常時接続できますが、Web会議システムは基本的にできないからです。
Web会議システムは会議の相手がいて、相手と接続します。会議を実施する日時を事前に決めておき、決めた日時に接続し、会議が終了したら接続を切ります。
一方、メタバースは相手と接続するというより、空間の中で相手とその空間を共有します。自分の分身であるアバターをメタバースの会議室におき、そこにきた社員と雑談もできます。メタバースでは、現実世界の会議室と同じようにコミュニケーションをとることが可能です。
メタバースで会議を行うメリットを3つ紹介します。
⦁ コミュニケーションを取りやすい
⦁ 世界中どこからでも参加できる
⦁ 費用を削減できる
一つずつ確認していきましょう。
メタバースを活用した会議では、他者とコミュニケーションをとりやすいです。なぜなら、アバターを通じて仮想空間内の会議室に集まり、話し合いを行うからです。現実世界と同じように、臨場感をもって会議を実施できます。オンライン会議であっても、画面の向こうの相手と話す感覚ではなく、対面で話している感覚をもつことができます。
また、メタバースの場合、大勢が参加する会議でも円滑にコミュニケーションがとれます。Web会議ツールだと1対1の会話が基本ですが、メタバースは現実に近い形で全体で会話ができます。一方的に一人が話すのではなく、全体で話し合えるため、自然な会議を実施することが可能です。
メタバース会議はリアルな会議に近い形で話し合いを行えるため、コミュニケーションをとりやすいです。
メタバース会議には、世界中どこからでも参加できます。なぜなら、メタバースはオンライン上の空間だからです。インターネットに接続できる場所に住んでいれば、世界中どこからでも参加できます。
距離がどれだけ離れていても、アバターを通して他者と交流できます。メタバース内では現実世界のように気軽にコミュニケーションをとりやすいため、参加を促しやすいです。パソコンなどのデバイスとインターネット環境があれば、どこでも仮想空間にアクセスできます。
条件さえそろっていれば、世界中どこにいる社員でも会議に参加できます。
メタバース内で会議を行うと、費用を削減できます。出社する必要が無くなるため、参加する社員の交通費がかからないからです。
また、リモート会議に加えてフルリモート勤務をしている場合は、オフィスの縮小により、家賃や光熱費を削減できます。会場レンタルに月額費用などがかかりますが、現実世界の会場を借りるより、安く済む可能性が高いです。
オンライン会議の場合、資料の印刷なども不要なため、印刷代がかかりません。インターネット上でダウンロードできるようにしておけば、参加者が各々準備できます。
このように、メタバースで会議を行うことでさまざまな費用を削減できます。
メタバースで会議を行うデメリット
メタバースで会議を行うデメリットを紹介します。
⦁ 操作に慣れるまで時間がかかる
⦁ システム導入に費用がかかる
⦁ ハッキングのリスクがある
具体的な内容を確認していきましょう。
場合によっては、メタバースの操作に慣れるまで時間がかかります。アバターの操作やマイクの使い方など、慣れが必要です。特に機械の操作に慣れていない人などは、慣れるまでに時間がかかる可能性があります。
会議に必要な最低限の操作は、会社側から説明できるようにしておきましょう。事前に操作方法をレクチャーしたり、説明書を配布したりする工夫が必要です。
メタバースで必要な操作に慣れるまで、一定期間かかると認識し、準備をしておきましょう。
メタバースは、システム導入に費用がかかります。なぜなら、パソコンやVR機器が必要だからです。会議に出席する全員に対して配布する場合、大きな費用がかかる可能性があります。ただし、VR機器はなくてもメタバースは利用できます。利用するシステムによって費用が変わるため、自社の予算に合わせて、使用するシステムを選びましょう。
また、システムの操作を教えるために研修を開催すると、会場や講師に対する費用など、さらに費用がかかります。他にも、メタバース空間の構築を外部に依頼すると、高い費用がかかります。もとからあるサービスを利用するとしても、月額など費用が発生します。
システム導入時には、ある程度の費用がかかると考えておきましょう。
メタバースはインターネットに接続して利用するため、セキュリティのリスクがあります。例えば会議で重要な情報をやり取りしている場合、ハッキングされると情報が漏洩してしまいます。
実際に、メタバース内では以下のようなセキュリティリスクが存在します。
⦁ なりすまし
⦁ データの書き換え
⦁ 情報漏洩
⦁ 不正アクセス
会議内の重要な情報がもれると、会社の大きな損害に繋がる可能性があります。セキュリティ対策としては、多要素認証を取り入れたり、不正アクセス検知システムを導入したりといったものがあげられます。
オンラインで会議を行う場合、セキュリティリスクがあることを認識し、事前に対策をしておきましょう。
メタバースとは、インターネット上に構築された仮想空間を指します。メタバース空間上では、自分の代わりに分身であるアバターを使用します。空間を移動したり、他の利用者とコミュニケーションをとったり、まるでリアルで対面しているかのように行動ができます。
メタバースで会議を行うメリットは、アバターを利用するため、コミュニケーションをとりやすい点にあります。現実世界と同じように、臨場感をもって会議を実施できるため、円滑にコミュニケーションをとれます。他にも、世界中どこからでも参加できる点や、費用を削減できる点などがメリットです。
一方、デメリットは、操作に慣れるまで時間がかかる点です。メタバースを利用したことのない人にとっては基本的な操作が難しい場合があるため、操作説明書を配布するなど工夫が必要です。また、メタバースを利用するためのシステム導入には費用がかかります。
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また、Remoのツールではメタバースを使用できますが、VR機器などの準備が必要ありません。そのため、新たに機器を準備する必要がなく、比較的容易に導入ができます。Remoのツールに興味をお持ちの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。